ー専門店に依頼すべきメンテナンスー
・汗やホコリの除去意外は専門店で
 汗やホコリ・ゴミを取り去る以外のメンテナンス、例えば時計が止まってしまった、電池交換をしなくてはいけない、ベルトが切れてしまった、ベルトを交換したいなどの場合は専門店に任せた方がいいでしょう。
・興味本位で時計をいじらない
 ネジの開け閉めだけでもプロと素人では雲泥の差があります。素人がなんなくネジを外したと思っても、そこにはたくさんのキズがついていることが多く、無理にベルトを交換したり、裏蓋をこじ開けたりしないようにしましょう。正規輸入代理店に、メンテナンスに出した場合はあわせて時計の状態もチェックしてくれます。防水時計はパッキンを交換し、防水試験を行い、機械式時計は外装をすべて外し、ケースやベルトの超音波洗浄を行い、あらためて組み直してくれるので安心です。
・オーバーホールについて
 専門店にあずけて定期的にオーバーホールをしてもらうことは、是非とも実行して頂きたいメンテナンスです。なぜオーバーホールが必要かと言えば、金属の磨耗を早期に発見し、故障を未然に防ぐと言うことがまずあげられます。また、保管のところでもふれましたが、ムーブメント内部の油の変質からくる故障を避ける意味でもオーバーホールは重要です。この時には変質した油をいったんすべて除去し、新しい油を差し直す作業を行います。
 機械式や電池交換式、あるいは手巻きや自動巻など時計によって違いがあるので一概に何年ごととは言えませんが二〜三年をメドにオーバーホールに出すことが望まれます。その時には、普段の使用状況や時計の調子、前回の電池交換やオーバーホールの時期などを確実に専門店側に伝えるようにすればよりよいオーバーホールが可能となります。

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