BXの影の巻

ここだけの話ですが、実はAXの事故の時のこと、「ガン!」と追突されて、すぐさま外に出ようとドアを開けようとした時、サイドシルまで変形していたので、ドアが開かなかった。その瞬間です。何と私は、「しめしめ、これで前から欲しかったBXブレークが買えるゾ!」とあまりにも不謹慎なことを考えてしまっていたのです。自分ながら恐ろしい!!

というのも実は、事故の前日の夜に以前(約3ヶ月以上前)ベージュのBXブレークを見に行ったことのあるユーノスの方から、「明日から3日間インテックス大阪で輸入車ショウがありまして、そこの中古車コーナーにBXブレークのシルバー(私の一番欲しい色)を出しますので、よかったら是非見に来て下さい。」と、丁寧にもお電話を頂いていたのでした。その時は、「明日から嫁さんの実家に帰るのですぐには行けませんが、他に興味のある車(ルノーニュークリオ・プジョー206)もあるので、最終日には行きます。」と答えていました。

心の中では、「シルバーのブレークか!欲しいなァ〜、でもお金をかけたAXもこれからがおもしろいしなァ〜、でもイイナァ!...」と思っておりました。

そして、この事故です。途端によこしまな不謹慎者に成り下がった訳です。


言うまでもなく、早速実家からの帰りに、全損扱いになるかを確かめるべく修理屋さんに直行し、その足で最終日の輸入車ショウの会場へ。そして、シルバーのBXブレークを見るべく中古車会場を探し当て、ドイツ車やボルボがほとんどを占めるその会場の中にあって、ひっそりと端の方にシトロエンのコーナーがありました。で、そこで見たものは
「ゲッ!!」
「何と、そのBXとシルバーのAX GTi(日本に150台しか入らずあまり市場には出ない!!)があるではないか!」、「こ、これは、きっと神様が私をお試しになられているのでは?」、BXブレークで浮ついた心を見透かされた感じで、「AXが潰れたのなら、ここにAXがあるじゃないか!」とでも、言われているようで、ものすごくAXの画像が心に突き刺さりました。

で、「なぜ自分はAXを買ったのか?」から始まり、「BXにしようか?やっぱりAXにしとこうか?」とさんざん悩んだ?あげく、一週間後にはBXブレークの契約書に印を押してしまいました。(^^;
やっぱり、BXのペターンと低くうずくまった姿を見てしまったらしょうがない。

「恐るべし!BXの影!」の巻でした。 「とうとう買っちゃったBX」につづく。